「料理好き」だからこそ苦しかった。手作りへのこだわりを手放した日

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料理好きが高じて、いつしか自分を縛っていたこだわり


皆さんは「料理好き」と聞いて、どんなイメージを抱きますか? 毎日キッチンに立ち、家族や友人のために腕を振るい、食卓を彩る……そんな楽しげな光景を思い浮かべる方も多いかもしれませんね。私もご多分に漏れず、料理が大好きです。美味しいものを食べるのが好きだからこそ、自分で作る料理にも深い愛情を注いできました。

私の料理へのこだわりは、食材選びから始まります。スーパーの棚に並ぶ野菜や肉魚を手に取り、旬のものを、できるだけ新鮮なものをと吟味する時間もまた、料理の楽しみの一部。そして、何よりも大切にしてきたのが「手作り」であること、そして「無添加」であることでした。調味料もできるだけ添加物の少ないものを選び、特に醤油は本醸造丸大豆しょうゆ一択。このこだわりは、食の安全はもちろん、素材本来の味を最大限に引き出したいという思いから生まれたものです。

煮物もよく作ります。ひじき煮、切り干し大根、大根の煮物、おから煮……どれも素朴ながらも、ホッとするような日本の家庭の味。特別な料理というわけではありませんが、じっくりと時間をかけて煮込むことで、食材に味が染み込んでいく過程がたまらなく好きなんです。中華料理も、家にある調味料を駆使して作ります。市販の合わせ調味料に頼らず、醤油、ごま油、オイスターソースなどを組み合わせて自分好みの味に仕上げるのがこだわり。サラダのドレッシングも必ず手作り。市販のものも美味しいですが、やはり自分で作ると、その日の気分や食材に合わせて味を調整できるのが魅力です。

カレーも私の得意料理の一つ。スパイスから作るココナッツミルク仕立てのエビカレーは、友人にも好評の一品。トマト缶を使って作るチキンカレーも、家族みんなが大好きな定番メニューです。一から手作りするカレーは、香りも味も格別。手間はかかりますが、それに見合うだけの感動を与えてくれるんですよね。もちろん、時間がない時や、ちょっと気分を変えたい時には、レトルトカレーや冷凍食品に頼ることもあります。でも、基本的には「できるだけ手作り」というスタンスで、日々の食事と向き合ってきました。

しかし、そんな「料理好き」が高じて、いつしか私は自分自身を縛り付けてしまっていたのかもしれません。完璧主義な性格も相まって、毎日毎日、献立を考え、食材を買い出し、丁寧に調理する。それは確かに充実した時間ではありました。でも、仕事で疲れて帰ってきた日、体調が優れない日でも「手作りしなきゃ」「無添加じゃなきゃ」という強迫観念のようなものが頭から離れませんでした。時には、そんな自分にうんざりすることも。食事が終わると、へとへとになり、明日の献立を考える気力すら残っていない……そんな日も少なくありませんでした。

ふと、友人との会話の中で「〇〇ちゃんの料理は本当にいつも丁寧で尊敬するわ」と言われた時、嬉しい反面、少し胸が締め付けられるような感覚を覚えました。「このこだわりを手放したら、私は料理好きではなくなってしまうのではないか」「手抜きをしたら、家族に申し訳ない」そんな不安が、常に心の片隅にあったのです。料理は好き、でも、この「好き」がいつしか、私を苦しめる原因になっていたことに、その時の私はまだ気づいていませんでした。

頑張り屋さんの私を癒す「手抜き」という選択肢


仕事から帰ってきて、へとへとになりながらも夕食の準備に取り掛かる。そんな日々を送る中で、ふと「あぁ、今日はもう何もしたくない」と思うことはありませんか? 私は、しょっちゅうあります。一日中パソコンに向かい、頭をフル回転させた後、家に帰ってからまたキッチンで立ちっぱなし……考えるだけで体が重くなることも。そんな時、「手抜き」という選択肢が、どれほど心強いか、身をもって知るようになりました。

これまでの私なら、「手抜き」という言葉に罪悪感を覚えていました。「料理好き」を自負しているのに、市販品に頼るなんて、手作りにこだわってきた自分を裏切る行為なのではないか、と。でも、人間には限りがあります。体力にも、気力にも。毎日毎日、完璧な手作り料理を食卓に並べることは、簡単なことではありません。特に、仕事を持つ女性にとって、それは時に過酷なミッションになりかねません。

ある日、あまりの疲れに耐えかねて、スーパーで冷凍食品のパスタと、惣菜コーナーのサラダを買って帰りました。食卓に並べたのは、ものの数分。温めるだけで食べられるパスタと、すでに彩り豊かに盛り付けられたサラダ。それまで感じていた、料理へのプレッシャーや罪悪感はどこへやら、ただただ「美味しい……」という安堵の気持ちでいっぱいになりました。調味料のことなんて、その日は一切考えませんでした。ただ目の前にある温かくて美味しい料理を、心ゆくまで味わいました。

その日の夕食は、普段の私の手作り料理とは全く違うものでした。でも、不思議と満足感がありました。むしろ、その「手抜き」があったからこそ、心も体もリラックスできたような気がします。まるで、普段頑張りすぎている自分へのご褒美のような感覚でした。食事が終わってから、普段なら片付けや明日の献立で頭がいっぱいになるのに、その日はゆったりと過ごすことができました。テレビを見たり、本を読んだり、ただぼーっとしたり……。こんな風に心穏やかに過ごす時間も、私にとってはかけがえのないものなのだと気づかされました。

外食も、私にとっての「手抜き」の一つです。美味しいお店で、プロの作った料理をいただく。これもまた、日々の喧騒から離れて、心身をリフレッシュする大切な時間です。家ではなかなか作れないような凝った料理を味わったり、旬の食材を使った季節感あふれる料理を楽しんだり。お店の雰囲気や、誰かに料理をしてもらえるという非日常感も相まって、格別の美味しさに感じられます。そして、何より食後の洗い物を気にしなくていいのが最高ですよね。

「手抜き」をする日は、調味料のこだわりも、無添加であるかどうかも、一切気にしません。ただ純粋に「美味しいものを食べる」ということに集中します。その一日があるからこそ、次の日は「昨日は手抜きしちゃったから、今日は頑張って作ろう!」という気持ちになれるんです。まるで、心のバロメーターが一度リセットされ、またゼロからエネルギーをチャージできるような感覚。この「手抜き」の日が、私にとって心のリセットボタンになっていることに気づいた時、私は自分を縛り付けていた「料理好き」の呪縛から、少しだけ解放されたような気がしました。

こだわりを手放すことで見えた、もっと自由で豊かな食生活

手作りへのこだわりを手放し、「手抜き」という選択肢を受け入れるようになってから、私の食生活はより自由で豊かなものへと変化していきました。以前は「こうあるべきだ」という理想像に縛られ、時に息苦しさを感じていた料理が、再び心から楽しめるようになったのです。

もちろん、今でも料理は大好きです。週末には、時間をかけてじっくりと煮込み料理を作ったり、スパイスを調合して本格的なカレーを作ったりすることもあります。それは、心にゆとりがある時だからこそ、純粋に「作りたい」という気持ちから生まれる行動。義務感や強迫観念に駆られて作る料理とは、美味しさも、楽しさも、全く違います。

平日の忙しい日は、積極的に「手抜き」を取り入れています。例えば、レトルトのミールキットを活用したり、冷凍保存しておいた作り置きのおかずを温めたり。時には、惣菜パンとスープだけで済ませる日もあります。驚くことに、以前は感じていた罪悪感は、今はほとんどありません。「今日はこれでいい」と、今の自分の状況を受け入れ、柔軟に対応できるようになったのです。この心の変化は、私にとって大きな進歩でした。

手抜きをすることで生まれた「心のゆとり」

手抜きをすることで、私の中に生まれたのは「心のゆとり」でした。料理に費やしていた時間やエネルギーを、他のことに使えるようになったのです。仕事帰りにショッピングしたり、ジムで体を動かしたり。前は「早く帰ってご飯を作らなきゃ」と焦っていた時間が、今は自分自身のために使える貴重な時間へと変わりました。心にゆとりが生まれると、家族との会話も弾み、笑顔も増えるような気がします。

「美味しい」と感じる気持ちを大切に


「手作りじゃなきゃ」「無添加じゃなきゃ」というこだわりを手放したことで、私は「美味しい」と感じる気持ちを、より純粋に大切にできるようになりました。レトルト食品や冷凍食品にも、美味しいものはたくさんあります。誰かが手間暇かけて作ってくれた料理を、ありがたくいただく。そのシンプルで素直な気持ちが、食の喜びを深めてくれることに気づきました。もちろん、こだわりの調味料を使って作った手料理も格別です。どちらが良い悪いではなく、その時々の状況に合わせて、美味しく食事ができることが何よりも大切なんですよね。

料理との新しい向き合い方

「料理好き」だからこそ、自分を縛り付けてしまっていた手作りへのこだわり。それらを手放すことで、私は料理との新しい向き合い方を見つけることができました。それは、もっと自由で、もっと柔軟で、そして何よりも自分自身を大切にする食生活です。毎日完璧な手作り料理を食卓に並べることだけが「料理好き」の証ではありません。自分の心と体の声に耳を傾け、無理なく、楽しく、美味しく食事をすること。それこそが、本当の意味での「豊かな食生活」なのだと、今は心からそう思えます。

もし、あなたも私と同じように、料理へのこだわりがいつしか自分を苦しめていると感じているなら、一度立ち止まって考えてみてください。「手抜き」は、決して悪いことではありません。むしろ、頑張りすぎている自分を癒し、心にゆとりをもたらしてくれる大切な選択肢です。こだわりを手放すことで、きっと今まで見えなかった新しい景色が広がるはずです。そして、もっと自由で、もっと楽しい食生活があなたを待っていることでしょう。さあ、一緒に肩の力を抜いて、毎日の食事をもっともっと楽しんでいきませんか?

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